最近、ランニング界隈で俄かに注目されている『On』のシューズ。
周りの市民ランナーはもとより、YouTubeのインフルエンサーだったり、それこそ街中での普段履きや出勤のサラリーマンまで。
そこかしこで『On』のシューズを見かけます。
もともとデザイン性には定評がありましたが、最近は機能の向上が目覚ましい!との意見を散見します。
そんな中、私史上初めての『On』のシューズ、クラウドエクリプスを購入。
「Onのシューズに興味はあるけど、実際どうなん?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
私も前々から興味があったんです。
で、今回やっとタイミングがあって購入できました。
そんな私が、50代ランナー目線で感じたことを書いてみたいと思います。
結論から言うと、
厚底・超クッションシューズだけど、めっちゃ幅広く使えるやん!
ロング走に超おすすめ!
速い人、ゆっくり走る人、若い人、私と同年代の人。
いろんな方々に使ってみてほしいの一品です!
Onとは
さて、今回私はOnというメーカーのシューズを買いました。
もうずいぶん知名度が上がってきたメーカーですが、一応簡単に説明を。
Onはスイスのメーカー。
ちなみに日本の営業所としてオン・ジャパン株式会社があります。
設立は2010年。結構新しいメーカーですね。
製品としてはランニングのシューズ・ウェアが中心で、テニスシューズも少しですが作っているようです。
以前から、そのデザイン性は高く評価されていて、最近では機能面でも注目を浴びるようになってきました。
♣︎デザインと機能性を両立させた、今注目度急上昇のブランド!Onの公式オンラインストアはこちら
クラウドエクリプスを選んだ理由
さて、今回このクラウドエクリプスを理由ですが、
- ジョグ用のシューズが欲しかった
- 重たくてもいいので、クッション性が高いのを期待して
- おしゃれさんぽいから(笑)
まぁ理由としては、大したものはないのです…
ジョグ用のシューズが欲しかった
このシューズを買うまでは、ジョグには
- NIKE ズームペガサス39
- HOKA ONEONE リンコン3
を使っていました。
しかしながら、ちょうど2足が同じ時期に走行距離1000kmを突破。
私、基本的にはシューズの入れ替えは1000kmを目安にしているので、新たなジョグシューズを物色することに。
重たくてもいいので、クッション性が高いのを期待して
レース用に使っていたPUMA ディヴィエイトニトロ2(プレート内蔵)を、ジョグを含めた汎用的に使い始めることは決めていました。
このシューズは幅広く使えるのでね。
なので、今回買うジョグシューズはキャラクターの違うもの。
重たくてもいいので、しっかりクッションが効いて、ジョグ〜ロング走〜LSDで使いやすそうなものを探すことに。
おしゃれさんぽいから
前々から『On』のシューズには注目をしていました。
カッコイイんでねー。
YouTube なんかをみていても、履いているランナーさんが確実に増えているし。
それに加えて、クラウドモンスターが発売されたあたりから、その機能性もかなり評価するコメントを目にします。
これはOnから選ぶしかない、と調べることに。
ホントはクラウドサーファーを買うつもりだったんですが、ちょうど買うタイミングでクラウドエクリプスが発売に。
On史上最大級の厚底、と言われれば買わないわけにはいかないな、これは運命だな(笑)、ということで購入!
クラウドエクリプスの特徴とその感想
では、あらためてこのシューズの特徴を。
私が購入したのは、Flame /Ivoryという色。
朱色っぽい色ですね。
なんでも、染色に原液着色法なるものを採用して水の消費量を90%削減したそうな。
エコです。
で、特徴的な分厚いミッドソール
Onといえば、『CloudTec』って竹輪を並べたようなソールが有名。
しかーし、このクラウドエクリプスは新しく開発された『CloudTec Phase』という構造を採用。
楕円形の穴が、斜め向いて並んでいるこの構造が、快適なクッショニングとスムーズな体重移動を実現しているらしい。
その上、今回はそれが2層構造!
もうこの上なく!ってことですね。
この『CloudTec Phase』、最初に搭載したのは、もともと買うつもりだったクラウドサーファーというモデル。
これには、こちらもOnといえば、という機能で『Speedboard』というプレートが有名なのですが、それは搭載されず。
しかし、今回のクラウドエクリプスは『Speedboard』搭載!
おそらく、反発というよりは走行安定性を狙ったんでしょうねー。
次に重さ。実測で291g(27.5cm)
サイズ感は若干大きめ。
NIKEやアディダス、PUMAなんかで27.5cmを履いていて、今回一応同じサイズを買ってみた。
このままのサイズでもいけますが、ハーフサイズ小さくてもいけたかなー。
その上、前足部がかなりゆったり。
他メーカーのワイドサイズと遜色なし。
ソールに広さを出すために、ゆったりめに作ったんだろうか?
これも走行安定性狙いなのかな?
走ってみた感想
もうすでに150km程走っております。
使ってみて、まず強く感じるのが、
しっかりとした履き心地
ですね。
ソールの沈み込みが少ない、と言った方がわかりやすいですかね。
上で少し触れたクラウドサーファーは、聞くところによると柔らかめの履き心地らしい。
同じ『CloudTec Phase』構造なので、クラウドエクリプスも柔らかいのかと思いきや…でした。
『Speedboard』のおかげなんですかねー。
でもよくよく考えたら、これだけの厚みがあって柔らかい履き心地だと、不安定極まりないかな。
それから考えると、このしっかりさは必然ですねー。
で、このしっかりさのおかげですかね、
ちゃんと反発もします。
さすがにポンポン跳ねるとは言いませんが、キロ5:00より速いスピードで走っても、違和感ないですね。
重さをカバーするだけの反発力は、持っているようです。
かなり厚めのソール、柔らかくはない履き心地。
ということなので、
かなりの厚底感
です。
背が高くなった、と感じるくらい。
そして、この厚めのソールが非常に効果としてあらわれているのが、
衝撃吸収性の高さ
です。
クッション性、と表現してしまうとなんだかフカフカのソールをイメージしてしまいます。
決してフカフカしているのではなく、しっかりとしたソール。
なので、このシューズを表現するには『衝撃吸収性』という言葉の方がしっくりきます。
この、類まれなる衝撃吸収性、そして前述のある一定の反発。
これらから導き出される、このシューズの最も効果的な使い方は…
ロング走!
だと思います!
実際に、何度も20km〜30kmのランニング使っていますが、
脚持ちがいい。
30km走の終盤でも、キロ5分を切って走らせてくれる。
最近は、ロング走をする際にアップダウンのあるコースを走ることが多いんですが、それでも最後までペースを落とさず走り切れる。
こんなこと今までなかったからねー。
あと、細かいところで言うと、アウトソールのグリップは化もなく不可もなく。
前足部・中足部・踵、どこで着地しても印象は大きく変わらないですね。
ここはちょっと…なところ
どんな靴でも、完璧なことはなくって。
いくつか気になるところもあります。
まず、靴ひもがあまり良くない。
安っぽいと言った方がいいのかな。
手触りも今ひとつだし、伸縮性もない。
定価が結構高いので、こういうところでケチって欲しくないなぁ。
次に、足幅がゆったりしているのはいいんですが、ゆったりしすぎ。
私、それなりに足幅は広いんです。
日本人なのでね。
でも、あくまでそれなり。
ナイキやアディダスのランニングシューズも、足幅が狭いと言われていますが普通に履けますからね
このゆったりしすぎのために、アッパーのホールド感とかフィット感がわからない。
毎回使用する前に、かなりきつめにひもを縛るようにしてます。
次に接地感がない。
そりゃこれだけ厚底で、プレートも入っていばそうなりますわな。
個人的には全く気にならないのですが、「ジョグでは接地感が欲しい!」って方もいらっしゃるのでね…
てなところです。
ホントにロング走に使いやすくて、購入して以来かなりのスピードで走行距離が伸びてます!
そうそうにヘタる、ということもなさそうなので、ガンガン履いていこうと思います!